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新卒採用にかかる費用や平均コスト

公開:2019年03月1日
更新:2019年11月1

大学生・大学院生の求人倍率は7年連続で上昇!
予算を抑えつつ効率的に採用を行うことが年々難しくなっています。
※リクルートの『大卒求人倍率調査』による

では、どうすれば限られた費用内で人材を確保できるのでしょうか。
当ブログでは、新卒採用の平均コストを、業界別・職種別・企業規模別にご紹介していきます!

目次

採用コストとは

人材を採用するのにかかる経費のことです。
「ナビサイトの掲載費用」「合同説明会の出展費用」「面接や説明会にかかる人件費」等が含まれます。
採用コストは、以下によって大きく異なるため一概に目安となる金額を算出するのは難しいのが正直なところです。

  • ・新卒採用か中途採用か
  • ・一般職か専門職か
  • ・どんな業界か
  • ・どのような人材を採用するのか

その為、新卒採用の予算を設定する場合は、細分化して計算しなければいけません。
まずは、大まかに以下2つに分けられます。

  • ●外部コスト:広告費用・人材紹介費用・合同説明会の出展費用など、主に外部へ依頼するコスト
  • ●内部コスト:面接や説明会を始め採用活動に使う時間や人にかかるコスト

新卒採用の場合、中途採用と比較して内部コストの比率が高くなる傾向があります。
大学やナビサイトの合同説明会に参加したり、学生に向けて広報活動したり、内定者に研修をしたり時間的負担が多くなりがちだからです。

  • 採用コストを削減するには、
  • ・自社に適した募集のかけ方をする
  • ・質の高い母集団形成を行う(応募者の数ではなく質を追求する)
  • ・定着率をあげる
    などの対策が必要です。

2019年卒で実際にかかった採用コスト

採用費平均

引用:2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査(PDF)

企業が2019卒の学生を採用するのにかかった費用についてのデータをご紹介していきます。
【出展:2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査(PDF)

平均コストは約557.9万円

この内訳としては、広告費、入社案内やホームページ・ダイレクト メールなどのツール作成費、DM発送費、セミナー運営費、ア ウトソーシング費(データ処理・電話オペレーターなど)、資料発送費などがあります。

項目別に分けると、

  • ・広告費用:221.2万円
  • ・内定者フォローにかける費用:62.5万円
  • ・セミナー運営費用:116.9万円
  • ・(参考)インターンシップの費用:58.2万円

半分近くを占めている広告費用は、就職情報サイトやナビサイトの掲載費用、イベント出展費用が含まれます。
他の項目と比べるとダントツに高く、新卒採用を行う上での主な費用が広告費用であることが分かります。

昨年よりも採用コストは上昇

次に、昨年2018年卒と比べてみていきます!
【出展:2018年卒マイナビ企業新卒内定状況調査(PDF)

  • ・採用費用の総額:493.4万円(64.5万円の上昇)
  • ・広告費用:216.1万円(5.1万円の上昇)
  • ・内定者フォローにかける費用:61.0万円(1.5万円の上昇)
  • ・セミナー運営費用:150.8万円(33.9万円の減少)

セミナー運営費用を除く全ての項目で上昇し、採用費用の総額では64.5万円も上昇
新卒採用が激化し、企業の金銭的負担も重くなっていることが分かります。

なぜ有名企業に学生が集まるのか

2019年卒の新卒採用でかかったコストを、【上場/非上場】に分けてご紹介します。

2019年卒
(万円)
総額 広告費用 内定後のコスト セミナー運営コスト
上場企業 1,7483.9 550.6 177.4 348.9
非上場企業 375.1 175.2 44.8 80.6

なんと上場企業は、非上場企業の5倍近く新卒採用に投資しています。

新卒採用において、いまだ大きな力をもっているナビサイト。
広告枠を販売しているナビサイトは、高いお金を出せば出すほど効果が出やすい仕組みになっています。
その為、上位表示される広告を買っている企業・オプションをつけている企業の求人に学生が集まるので、お金をかけられない企業にとっては不利と言えます。

そもそもの予算が少ない中小企業は、なおさら学生が集まりにくいのが現状です。

1人あたりの採用コスト

採用活動にかかった費用を採用人数で割ったものを採用単価と言い、1人採用するのに使った費用を表します。
【1人採用するのに必要な金額(採用単価)=「採用コストの総額」÷「採用人数」】

2019年卒の学生を1人採用するのにかかった金額の平均は48万円です。

1人当たりの採用コスト
上場企業 約46万円
非上場企業 約48万円
製造業 約54万円
非製造業 約45万円

※小数点以下は四捨五入しています。

採用単価に大きなバラつきはなく、全体的に50万円前後です。
多額の費用を使っている会社はその分採用人数も多いので、単価あたりの平均は同程度になります。
来年度の採用予算を考える時は、<採用予定人数×50万円>が目安になりそうですね。

まとめ「限られた予算を上手く使うには」

今回のブログのポイントをまとめました!

  • ・採用コストは、募集職種や採用予定人数により大きく左右される
  • ・昨年よりも広告費用の負担が重くのしかかっている
  • ・新卒採用費の目安は、<50万円×採用予定人数>
  • 上場企業は、非上場企業の約5倍の予算を投じている
  • ・新卒採用では、広告費用の負担が重い=どこに広告を出すかが超重要

採用費をおさえるために、最も重要なのは「求人広告を出す場所えらび」です。
全採用費の約半分を占めているので、慎重に選びましょう。

まだまだ多くの企業様がナビサイトに頼っていますが、オプションや高額な広告枠を買えない企業にとっては、他の対策が必須です。
採用費を削減したい!」「広告費用が高くて困っている!」「もっと応募が欲しい!」「新卒採用はこれからどうなるの?」等、お悩み・ご相談は採用戦略研究所まで!

求人原稿の中身を変えたり、掲載する求人サイトを変えることで、効果がアップすることがあります。
学生の就職活動のやり方や、大学のキャリアセンターの指導が少しづつ変わってきています!
時代の流れに合った採用方法をつかって、質のいい母集団形成を目指しましょう。

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